第13棟 ログハウス!施工方法と実際に起きた不具合!の卷

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今回はログハウスを建てた経験を紹介します!
住み着く家としてはあまりおすすめできないのですが、木のぬくもりに包まれるのは憧れますよね!
ログハウスは在来工法と違いログ(丸太)を積み上げて造る建物です。そのためセトリングという木材の縮みが建物自体に大きく影響する現象が起きます。
なので今回は在来工法にはないセトリングの対策住み着く家としておすすめしない理由を当時の写真を紹介しながらお伝えしていきたいと思います。

ログハウスの施工手順と特殊な施工

基礎工事

ピーマン
ピーマン

やあ!こんにちは!
今回のタイトルとは関係ないんだけど、こちらの現場は前回の地盤改良の説明をしたときに少し紹介した表層改良をしたよ!
土にセメント系固化材を混ぜて固めるんだ!

NAOKICHI
NAOKICHI

ログハウスとしての基礎工事は何が特殊だったの?

ピーマン
ピーマン
セトリング対策の欠込み

3枚目の写真を拡大したものなんだけど基礎の天端のあらゆるところに書き込みを入れてあるんだ。ログハウスってのはログ(丸太)を重ねて造る建物だから木材が縮む事によって起こる現象(セトリング)の対策としてこういったことをしているよ!

ちょっと話はそれるけど、久しぶりに写真見たんだけど、こんなに基礎が薄いところがあって良いんだろうか・・・。

この基礎が薄い部分はっきり言って不具合です。ログハウスを考えている方、セトリングの対策として基礎に書き込みを入れている施工をする可能性が十分にありますのでそのような場合は基礎を内側へふかし、立ち上がり幅の厚みを確保してしっかり鉄筋を通し、鉄筋のコンクリートのかぶり厚を確認しましょう。

NAOKICHI
NAOKICHI

入って間もない若者になんの教育もせず責任だけ与えて何かあっても知らんぷり。そんな建築会社だと問題が起きても気が付かない。

ピーマン
ピーマン

まず第一前提に僕が何も知らずに仕事をして、気が付かなかったのが悪い。だけど、こういったのは図面に記されてなければいけないよね。そして施工した基礎屋さんも気がつくと良いよね。ログハウスをめったにやることはなかったけど、多分まだやっているようなら同じことを繰り返していると思うよ。

昔の建物に比べ今の建物は何倍も頑丈にできていますので、家が壊れるということはありません。ただ、建築基準法で定められている規定より写真を見た限りで不十分であるため今回指摘するような形であえて説明をいれました。

NAOKICHI
NAOKICHI

ますます恐怖を感じる仕事だね。

ピーマン
ピーマン

セトリング

話が逸れてしまったね。
セトリング対策についてだったよね!
この絵のような感じに積んだログ一本一本がより乾燥して縮んでいくんだ。
縮んでるいくことによってログ同士の間の密着性が悪くなってしまうのを防ぐために長いボルトを通し、後でナットを締められるようにしておくんだ!
そのために基礎の欠込みをしたあったんだよ!

NAOKICHI
NAOKICHI

なるほど~!確かに「木が痩せてる」ってのよく聞く!
5センチくらいの木材でも日が経つと1ミリぐらい縮んでる事がよくあるって!
大工さんがフローリングのサネがちゃんとささってなくて隙間が若干あったときも言い訳で「木は痩せるから」っていってたなぁ

2メートルのログを積んだら単純計算で4センチもさがるのか!?
でもそうなると家の中の、色々大変じゃない?
例えば建具とか。

ピーマン
ピーマン

そうだね!
これから順に説明していくよ!

セトリングとは関係ないのですが、電気配線も事前にコンセントやスイッチの位置まで配線が通る穴を開けてあります。

建て方

ログを手積みしたこと以外変わったことは特にありませんでした。

四角にくり抜かれている形のところへはサッシを取り付けます。

造作

ピーマン
ピーマン

・サッシを取り付ける下地をこのようなTの字に加工(合体だったかも)。
・ログの加工してある溝にはめ込む。
・ビス、釘ドメはせず、T字の下地材にサッシを取り付ける。
※サッシ上にはセトリングスペースを設ける。

NAOKICHI
NAOKICHI

何を言っているのか、ちょっとわかりません!

ピーマン
ピーマン

ごめん、僕の力不足で画力不足だ。これ以上うまい説明ができない…

建具の場合も同じなのですが、本来つけるべきではないログの壁へ建具が取り付けられる仕様となっていたため、建具枠を取り付ける下地に貫通した溝を付けてセトリング対策をしました。

建築後の問題点

NAOKICHI
NAOKICHI

ログハウスに興味湧いてきた!将来ログハウスたてようかな!

ピーマン
ピーマン

冒頭でも話したけど、あまりオススメはしないよ?

雨漏れ

建物の周りに風を遮るものがなく風が強く吹き当たる場所であったため、雨風の強い日はほぼすべてのサッシから雨漏れがしました。
雨漏れの件は事前にお施主さんも承知していたようでしたが、思った以上だったようで会社へ助けを求めてきました。
もともと防水のブチルテープを貼り、先程のT字型下地を取り付けた溝の中をコーキングして納めていたのですが、それでも雨が漏れてしまったので写真のようにできるだけ木と木の間の目地をウレタン系のコーキングや変成シリコンコーキングで埋めて応急処置を施しました。

NAOKICHI
NAOKICHI

ふむふむ。それなら森の中に建てれば周りの木々が雨風を遮ってくれるし見た目もマッチするからいいよね!

ピーマン
ピーマン

う~ん。そこが法令上建築していい土地かどうか、そういったところにインフラ整備されているだろうかにもよるかなぁ?

ピーマン
ピーマン

ここを建てた敷地も水道の本管が通ってないから、この距離をほって水道引き込み配管をしたんだよ!
¥いくらしたんだろ?

予想を超えたセトリング

最初の図で説明したセトリング対策でボルトを仕込む前にぼるとが長かったので少し先端の部分を切ったんですが思った以上にセトリングが激しく、ボルトのネジ山が足りなくなってしまいました。その上ボルトが沈んできて基礎に当たってしまいました。当たってしまったところはグラインダーで苦労しながら切断してネジが足りなくなった分は座金を1枚だったところ何枚か重ねてボルト締めをしました。
南側にはウッドデッキを造ったのでウッドデッキの下を潜りボルトを上に書いた内容を頑張ってやっていました。
不具合ではないのですが、非常につらい、そしてこれは本来そこへ住む人が行うこと。
因みに床下にも潜って緩んだナットを閉めなければなりません。
そもそもみなさん床下にもぐったことはありますか?
今の基礎はベタ基礎になっていて土壌がむき出しってことはないのでまだ楽なんですが、今までのお客さんで建てた家の床下潜った事あるよって人はほとんどいません。
汚れたり、頭打ったり僕も嫌です。

暫くしたらセトリングも落ち着くかと思いますが、ログハウスに住んだからには定期的に床下にもぐったり、今回写真がなかったので紹介はしていないんですが、柱の金物を締めたりメンテナンスが大変です。

NAOKICHI
NAOKICHI

そうゆうのも含めて好きな人はいるよね!
僕は住んでみたい派!

ピーマン
ピーマン

僕は住宅性能重視派だからログハウスに住もうって気にならないなぁ

ログハウスを考えている方へ、少しでも参考になれば幸いです。





アデオス
アデオス

木は伸縮するから表面がひび割れしたりするよ!
無垢をオススメされてもどういったデメリットが有るかしっかり調べると良いね!それじゃまたな!
アデオス!!!

コメント

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